1. 自賠責保険（強制保険）と任意保険に未加入で事故を起こした場合、非常に最悪な状況であると考えます。自賠責保険に未加入という事は、車検切れの車を運転する事で、法律に照らし合わせてみて違法な行為と言えるでしょう。
2. 自賠責保険には、被害者救済を第一に考えて相手の傷害についての補償と死亡や後遺障害による損害に対しての補償とが有りますが、物損に対しての補償は有りません。ですから、それの上積み保険として各保険会社にて自動車保険として物損にも対応した保険があるのです。
3. ここに言う事故のケースは、いずれの保険にも未加入という事ですから、全ての損害に対しては、実費にて対応すると言う事になります。
4. 過失割合から考えて、2通りを想定して説明します。まず、第1に無保険無車検の車両を運転する事は、最初から違法性を認識して運転し事故を起こしたのであれば、事故の状況は別として一方的に故意又は重大な過失があるとして、相手方の損害に対して全額賠償しなければならないでしょう。
5. また、もう一方では、例え無保険無車検の車両を運転していても、事故の直接の原因が当事者間の不法行為によるものと判断された場合は、事故状況において過失相殺されるものと思料します。
   すなわち、道路の形態、道路幅、信号標識の有無などから当事者間の過失を認定して、お互いの損害額を確認することによって賠償金額を決定する事になります。
6. 実務上は、後方の当事者間における過失相殺を取るケースにて処理していると思料されます。よって、過失の割合については、事故状況などをもとに各保険会社窓口にて相談することが良いと思われます。

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