参考書籍:交通事故!遭ったらすぐに役立つ本  │  加害者・被害者のための交通事故完全対応マニュアル新版

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保険相談 回答例1

質問

T字路で接触事故を起こしてしまいました。私が一時停止をしてゆっくり進んだところ、右方向からすごいスピードでくる車に接触しました。現場は、見通しが悪くミラーも役に立ちません。相手は100対0だといいますが、納得できません。保険会社は相談に乗ってくれません。過失割合はどのように決めるものなのでしょうか?

回答

T字路の道路における車同士の事故についての基本過失は、以下のように分類されます。
直進車をA.右左折車をBとした場合、

  1. 同幅員の道路
      A 30%  B 70%
  2. 直線道路が広義、右左折する側が狭義の道路幅の場合
      A 20%  B 80%
  3. 右左折道路側に一時停止の標識表示がある場合
      A15%  B 85%
  4. 直進側道路にセンターラインが設けられ明らかに優先道路の場合
      A 10%  B90%

これらの過失が認められると裁判所判例が出されています。
事故の責任割合を算定する場合、これらを基本として実情に合わせて過失を修正す事になりますのでお互いの走行中の場合、100%の過失を認めるのは非常に困難と思料致します。
さらに、修正要素とは、さまざまの場合がありますが、この事例を考慮すれば、Aの直進車に対して脇見運転などの前方不注意、著しいハンドル、ブレーキ操作、携帯電話の使用、15km以上30km未満の速度超過など著しい過失として上記のAの過失に10%プラスされます。当然Bの過失は、10%減算致します。
その他重過失の場合、20%の修正が発生致します。
Bに対しては、一時停止してさらに前方に進んだ堺合、逆にAの方からも確認できるとして3の場合のように5%程度の過失に留めているとしています。
上記の参考、基本過失をもとに判断されるのがもっとも適切かと思料致します。

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