1. 修理金額と時価額の関係で、交通事故によって破損した車自体につき、度々問題となります。
2. 全損とは、修理金額が車自体の現在の価格より上まわる事をいいます。よって、原状回復する賠償金としては、事故を起こした時点での物の価格が適正であると判断します。
3. 所有者にとっては、特別大切な物であり、その物自体を取得する為に高額な金銭負担をしたと思われますが、客観的に誰が見ても価値判断できるものであれば別として、現在、車自体の相場事態が明確になっていますので全損に対しての賠償金も時価額を基準として算出されています。
4. よって、ここでの問題は、全損価格、すなわち時価額を上まわる修理金額の支払には、なりません。
5. 車自体の減価償却は、自家用車に比べて貨物車など営業車は大きいと思われます。万が一、全損の問題を避ける意味でも車両保険を付帯すべきであり、車両協定価格、すなわち保険開始時の協定価格は、途中減価償却しても保険終了時まで適用されます。事故が発生して修理金額が時価額を上まわっても最初の協定価格が大きければ、修理も可能になります。

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